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vol.7 近藤 淳也(株式会社はてな 代表取締役社長)

株式会社はてな 近藤 淳也 代表取締役社長 「みんなの仕事場」ロングインタビュー 経営者のオフィス戦略 株式会社はてな 近藤 淳也 代表取締役社長

vol.7 2009年8月28日

 1975年、愛知県に生まれ三重県にて育つ。2001年に令子夫人と有限会社はてなを設立。学生時代にレース活動、アメリカ横断旅行を行うなど自転車愛好者としても知られ、ツール・ド・信州主宰者でもある。株式会社はてな代表取締役社長。

vol.7 2009.8.28 Hatena Inc. JUNYA KONDO

オフィス風景

 

「インターネットで人々の生活を豊かに楽しくしたい」


2001年の創業以来、Q&Aサービス「人力検索はてな」をはじめ更新チェックサービス「はてなアンテナ」、ブログサービス「はてなダイアリー」、ソーシャルブックマークサービス「はてなブックマーク」など、それまでにないユニークなサービスを世に送り出してきた株式会社はてな。2008年4月に開発拠点を創業の地である京都に集約させ、世界に通用するネットサービスのあらたな発信の場としました。2009年5月には各サービスにおける総ユーザー数が100万人を突破しさらなる発展を遂げるはてな京都本社にて、移転のいきさつや京都への想いなど近藤代表からお話を伺いました。

オフィスのある烏丸御池は、東京からのアクセスもしやすい上に近隣の学生スタッフも自転車で通いやすいという絶好の立地。豊かな自然光が差し込む明るいオフィスに込められた思いとは。



はてなオフィスへようこそ。温かみのある木目に会社ロゴがきらりと光るエントランス。

はてなオフィスへようこそ。温かみのある木目に会社ロゴがきらりと光るエントランス。 >>もっと見る

自転車置き場にしたかったという広いエントランス。近藤代表の自転車好きは筋金入り。

自転車置き場にしたかったという広いエントランス。近藤代表の自転車好きは筋金入り。

実際に働くスタッフからの提案をもとにしたゆとりのあるレイアウト。オフィス内にはバランスボールなどカラフルなインテリアがいっぱい。

実際に働くスタッフからの提案をもとにしたゆとりのあるレイアウト。オフィス内にはバランスボールなどカラフルなインテリアがいっぱい。 >>もっと見る

オフィス内の仕切りはガラス。開放感と遮音性を両立させた、こだわりポイント。

オフィス内の仕切りはガラス。開放感と遮音性を両立させた、こだわりポイント。

向かい合ったデスクともアクリルパーティションで仕切り。作業に集中しながらコミュニケーションも容易に。

向かい合ったデスクともアクリルパーティションで仕切り。作業に集中しながらコミュニケーションも容易に。 >>もっと見る

近藤代表のデスクも、ほかのスタッフとのコミュニケーションをとりやすい場所に。風通しの良い関係が表れています。

近藤代表のデスクも、ほかのスタッフとのコミュニケーションをとりやすい場所に。風通しの良い関係が表れています。

スタッフが健康に働けるよう、オフィスチェアはいずれもハイグレードなものを用意。

スタッフが健康に働けるよう、オフィスチェアはいずれもハイグレードなものを用意。 >>もっと見る

会議テーブルとして使用されている卓球台。本来の目的どおり卓球も行われるために床がフローリングになっているのだとか。

会議テーブルとして使用されている卓球台。本来の目的どおり卓球も行われるために床がフローリングになっているのだとか。 >>もっと見る

「ごはんだよー!」月水金はまかないが用意されるのでみんなでごはん。

「ごはんだよー!」月水金はまかないが用意されるのでみんなでごはん。 >>もっと見る

<集中してユニークな物を作るなら京都がいい>

それではまず京都移転のいきさつをお聞かせください。

近藤  2004年に東京へ事務所を移しましたが、入居していた建物の取り壊しが決まったことをきっかけに、創業の地である京都へ開発拠点を集約させました。東京に比べれば情報量は少ないし、社員たちが同業他社の方と飲みに行くなんていう付き合いも減ったかもしれないですが、自分たちにとって本当に必要かどうかにかかわらずとにかくいろんな情報が入ってきてしまうことで、結局みんな似たり寄ったりになってしまうんじゃないかという危惧もありました。ぼくにとって東京は少し騒がしすぎたというか、じっくり考えてユニークな物を作る拠点としては、やはり京都が良いんじゃないかと思いました。

<コミュニケーションと作業への集中を両立できる環境>

オフィスにお邪魔させていただいて、スタッフの方が働きやすいようにという配慮がまず感じられたのですが、こだわられたポイントなどはいかがですか。

近藤  あらかじめ社員全員にフロアの図面を配って、チームそれぞれのレイアウト希望を持ち寄ってもらい、それをもとに株式会社ヴィスさんから提案をいただきながら実現化していきました。いちばん重要視したのは、社員同士がコミュニケーションをとりつつ、一人一人が作業へ集中できる環境づくりです。オフィス内の仕切りをガラスにしたことで、見た目のオープンさと遮音性を両立させています。それから明るさと清潔感が欲しかったので、窓から入る陽射しは遮らないで欲しいとリクエストを出しました。単にきれいなデザインのオフィスというよりは、必要なところにちゃんとお金を使って気持ちよく作業効率の上がるオフィスを作ろうと考えました。

作業効率といえばアーロンチェアをはじめグレードの高いオフィスチェアを使っていらっしゃいますね。

近藤  長時間デスクワークが続きますから、身体への負担軽減や生産性を高めることを考えれば決して高い投資ではないと思います。身体を痛めてしまったら仕事自体を続けられなくなってしまうわけですから。

こういった業種は徹夜続きというイメージがあるのですが。

近藤  大きなプロジェクトのリリースタイミングなどは別として、うちはこの業界の中では終業時間が早いほうだと思います。連日徹夜ということはないですね。毎朝10時に東京オフィスとテレビ電話をつないで朝礼をやってますのでみんな必ず参加してもらってますし、まずぼく自身が早寝早起きなんです。

社内ではどういった体制でプロジェクトが進められているのでしょうか?

近藤  WEBサービスを作るサービス開発部だけでも4チームのプロジェクトがあり、チームの中にそれぞれディレクター、エンジニア、デザイナーがいます。WEBサービスの中でも特に伸びている「はてなブックマーク」「うごメモはてな」は専属チームが担当しているほか、既存サービスの保守を担当しているチームもあります。会社組織としては京都本社にマーケティング部、人事部、総務部の機能があります。

<月水金は会社でご飯>

広いエントランスに自転車が置いてありましたね。

近藤  うちは自転車通勤を奨励しているので本当は駐輪用のハンガーを設置してエントランスまで自転車を持ち込めるようにする予定だったんです。月2万円補助を出しているので高い自転車に乗っている人も多く、外に置いておくと何かと心配ですからね。結局、エントランスの駐輪場は建物側の許可が下りなかったので外部に専用駐輪場を借りています。おかげでエントランスがやけに広くなってしまいました(笑)

自転車利用者にとっては嬉しい補助ですね。そのほかにユニークな制度などはありますか?

近藤  月水金はみんないっしょにご飯を食べようということで、オフィス近くのマンションを借りてまかないランチをつくっています。そのための専門スタッフもいます。それからミーティングテーブルとして卓球台を使っているのですが時々本当に卓球をやっています。

<京都から世界へ>

京都、なかでも烏丸御池というロケーション選択についてはいかがですか。

近藤  京大・同志社・立命館・京都造形芸術大などまわりに大学が多いので、学生の方にエンジニアやデザイナー、総務スタッフとして参加してもらっています。烏丸御池は適度に活気のあるオフィス街で京都駅からもすぐだし自転車でも行動しやすい。京都にはやっぱり独特の時間の流れがあってざわざわしてないですね。オフィスのある御池通りも広くて明るいし、京都でもこのエリアにしようというのは決めていました。

あらためて創業の地である京都を拠点にされたわけですが、今後の展望をお聞かせ下さい。

近藤  日本だけじゃなくて、世界から「この会社のサービスは面白い!」と認められる、はてなにしか出来ないユニークなサービスを作りたいですね。

本当に楽しみですね。ありがとうございました。

 

会社概要

株式会社はてな

株式会社はてな
所在地/京都府京都市中京区御池通間之町東入高宮町206 御池ビル9F
設立/2001年7月
従業員数/64名
資本金/5600万円
http://www.hatena.ne.jp/

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 取材を通して
はてなオフィスをこの目で見てみたい!はてなヘビーユーザーである私の憧れが、オフィスデザインを担当された株式会社ヴィスさんのご好意による紹介で今回実現してしまいました!しかも超多忙の身でありながらお時間を割いて頂いた近藤代表に直接お話を伺うことまで叶い、夢のような思いです。ご両者に心から感謝いたします。
近藤代表は京都への愛着を「独特の時間の流れがあってざわざわしてない」と語られましたが、同じ言葉がはてなという会社にもそのまま当てはまる気がします。「みんなでいっしょにご飯を食べる時間を大切にしている」なんて、ネットサービスのトップオフィスの社風にしては拍子抜けしてしまうようなうれしいゆったり感。けれどそんな会社だからこそほかにはないユニークなアイデアがひらめくのでしょう。数々のサービスが生み出されてきたその現場へ伺わせて頂いたことに、あらためて感動です。今日もあの明るいオフィスで近藤代表たちがみんなでわいわいと楽しいサービスを考え出している、想像すると今後のはてなにワクワクせずにはいられません。
(取材/執筆:運営事務局)

記念写真

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